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2015年08月05日

安里屋ゆんた



暇だったので、夏休みのお勉強。


デンパサールの総領事館の総領事便りを読んでました。
えんがわ、一年前くらいにバリ島に行ったのですが…

「安里屋ゆんた」の「マタハーリヌ チンダラカヌシャマヨ」がインドネシア語だという説について書いてありました(諸説あり)。

安里屋ゆんた

インドネシア語説は
沖縄にはインドネシア付近から北上する黒潮が流れており、何千年も前からインドネシアと交流がある。
インドネシア語で「マタハーリヌ(お前の太陽であり)」「チンダラ(愛する)」「カヌ(我々)」「サマヨ(等しく)」という意味があり、 まとめると「太陽は我らを等しく愛する」という意味になるそうです。

安里屋ゆんた

八重山方言の古語では
「また遭いましょう、愛しき人よ」 の意味であり、インドネシア語の意味も込められている、との説もある。

また、お囃子なので特に意味はないという説も。

いずれにせよ、色々な説があるんですね!

安里屋ゆんた

ちなみにインドネシア語でもチャンプルー(混ぜる)って言うみたいですよ!



そもそも安里屋ゆんたは
絶世の美女の色白器量良しの16歳のクヤマを目差主(助役)が賄女にしたいというが、クヤマはどうせ嫁ぐなら与人(村長)がいいとして拒否。クヤマは与人の賄女になる。
拒否られた目差主はクヤマを見返すためにクヤマ以上の美女を探す。
そしてイシケマという美女と出会いを賄女にする。
一方のクヤマは与人が八重山を離れる際に村の一等地の「精糖原(トゥンドーバル)」 3反2畝の土地を手に入れた。
というお話。


安里屋ゆんた


安里屋ゆんたは何種類かあり、歌詞もそれぞれ違います。

本場「竹富島の安里屋ゆんた」で「クヤマが目差主に求婚される前に、すでにその上役の与人の求婚を受け入れていたので断った 」バージョン
23番まである大作です。


ゆったりした「竹富島の安里屋節」の「先に求婚してきた目差主より、後から求婚してきた与人のほうが上役だったので断った」バージョン


「竹富島以外の石垣島などで歌われる安里屋節 」の「他島からの役人よりも、島の夫の方が後々良いから断った」バージョン
役人の命令は絶対、公然とさからうことはできない時代。このバージョンは封建制度の実態に合っていない、時代と制度を無視したレジスタンスを歌ったものであるとし、封建制度崩壊期1879年の廃藩置県以後につくられたものと推定されるという。
島の住民にとって役人の権力で賄女を差し出すというのは苦しいこと。とりわけ島の一番美しい女性といえば、島の人達の反感をかったであろう。
役人を拒否し島の夫を選ぶという、気高いクヤマ像には、首里王府から繰り出される不条理に抗ってみたいという島の人たちの願望が込められているように思われる。


そして今よく歌われてるのが「新安里屋ゆんた」で、「クヤマが役人の求婚に応じず、島の繁栄に努めた」バージョン
1940年の紀元二千六百年記念行事の際、東宝舞踏団が日本劇場で公演を行なった際に「新安里屋ユンタ」を歌った。
その時に、有名なドイツの女スパイ「マタハリ」にかけて、囃し言葉の「チンダラカヌシャマヨ」を「マタハーリの死んだら神様よ」と言い替えて歌ったところ、これが評判となったそう。
さらに、太平洋戦争が始まると兵士たちにこの「死んだら神様よ」が共感を呼び、爆発的に全国に広がり、戦争末期に竹富島に駐屯した日本軍兵士も島の住民と交流し、一緒に「死んだら神様よ」と歌ったとそうです。
戦前は4番までの歌詞も、戦後になり沖縄が観光地として売り出すようになると、この歌は観光用のイメージソング的な扱いを受け、作者不明の5番の歌詞「沖縄よいとこ 一度はおいで 春夏秋冬 花見て暮らす(緑の島よ)」が付け加えられ、 歌い広められた。



安里屋クヤマ(1722年-1799年)は実在した人物で、享年78歳であった。
与人と別れた後は一生独身で暮らし、子供はいなかったという。
当時、村は人頭税に苦しみ、赤子を間引きする習慣があった。大きなシャコ貝を赤子にかぶせ窒息死させる。クヤマはその風習を懸命になってやめさせ、 赤子を引き取ってまで育てたという。
クヤマの土地は、今もクヤマの弟の子孫が耕作している。


竹富島に行った時に、クヤマの墓に行きました。
少し高台にあり、横の道を行くとビーチがあります。綺麗な海が見えるところでクヤマは眠っていました。

安里屋ゆんた

えんがわが、ここでボケーっとしてたら虫が集ってました(´;ω;`)笑
えんがわもクヤマのような絶世の美女に…!
なれませんでした*\(^o^)/*
クヤマ以上の美女のイシケマはどんだけ美女なんだ…と考えるえんがわでした。






安里屋ゆんた、弾けるようになりたいなぁ…





安里屋ゆんた






えんがわの夏休みは…続く…。







Posted by 沖縄宝島ららぽーと横浜店 at 19:34│Comments(2)
この記事へのコメント
えんがわさん 夏休みの勉強 素晴らしい… かなり専門的な内容になってます。竹富島思い出します。西桟橋の画像かな?いい感じです。夏休み楽しんでくださいね。今年も竹富島行くつもりなんだけど 先立つものが…余裕がないんだよね。休みもとれるかな…秋に行く予定です。お天気もタイミングが難しいんだよね。
Posted by 730V at 2015年08月05日 22:41
730Vさん>>
こうやって調べてから行くと、ひと味違った竹富島が見えてきますね。
画像は正解!西桟橋です(*>∀<)ノ))
次竹富に行くとき時間があれば西桟橋から見て一番手前の道を港方面に行けばクヤマの墓あるので行ってみてくださいね!何もないですけどそれもまたいいです。
えんがわもそろそろ八重山不足になってきてます(´;ω;`)
Posted by 沖縄宝島ららぽーと横浜店沖縄宝島ららぽーと横浜店 at 2015年08月07日 00:34
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